人がいない、機械で動く街






2020年8月18日


 ×××□□市に、人がいない、機械で動く街がある。


 この街、通称デジタル街の店舗の稼働は、プログラムと機械によって自動で行われている。 自動で機械により、清掃、メンテナンスを行う。


 街の店舗には、それぞれ店舗毎に稼働スケジュールが設定されている。スケジュールは、大まかに、営業、清掃、メンテナンスの3種の行われる時間を設定したものである。 清掃・メンテナンス・営業を並行して行う24時間営業を行う店と、清掃・メンテナンスと営業を分離する営業時間の設定されている店がある。


 店での支払いは、個人識別機又はICカードで行う。 どちらもプリペイド方式で、チャージはICカードを購入する機械で行う。 個人識別機利用者は例外的にデジタル街の店舗の一つGamecenterでのゲームで出したスコア分を所持金としてチャージすることが可能である。 個人識別機は、デジタル街内の店舗がユーザーの利用の際に必要な情報を取得するために基にする、個人を識別するための固有のID番号を保持する端末である。 また、個人識別機を用いないと利用出来ない施設も存在する。


 個人識別機の情報は、デジタル街の創造者のデータベースで管理されている。ICカードはデータベースの通信は行わず、カード内部の記録媒体に情報が記録される。ICカードについては金額の管理のみで購入情報などその他の情報は残らない。


 この街に建てられているすべての施設は、この街の中に建てられている発電施設から電力を供給され、稼働している。 これらのも施設・設備の動作は、制御中枢で指定される。 異常等、何らかの不具合等があれば、制御中枢宛にその情報を送信するように設定されている。これにより、メンテナンス等で対処できない事態に迅速に対応することが可能となる。


 また、Gamecenterでゲームで出したスコア分を所持金に換算することができる機能について、 真偽は明らかではないが、プレイの動作を何らかの機械学習の教師あり学習のデータ素材として利用しており、その対価なのではないかという噂がある。


 この街については、下記サイトに店舗の一覧や詳細な情報が掲載されている。↓
店舗一覧 http://shirotuki97.php.xdomain.jp/店/SHOPs.php